【おまけ追加】塩対応の汐宮先生は新人医局秘書にだけ甘くとける
 あ、そうだ! 
 明らかに個数が減っていることについてだったな。

「アレは3個入りだった」

「……っ!!」

「今一つしかないのは…………使ったからだ」

 明らかに動揺する叶恋。
 やっぱり元カノと使ったと思ってるんだな。

「あ、あの……もういいです……」

「まだ説明は終わってない。
アレを使ったのは今年の7月。叶恋とだ」

「へ?」

 やっとこっちを見たか。

 絶対に言いたくなかったんだがな。
 まあ仕方がないか。

 あの初めての夜、まさかあんな展開になると思わなかったから、俺はコンドームを持ち合わせていなかった。

 しかし、何も処置をせず行為にいたるわけにはいかない。もちろんお互いのためにだ。

 そこで思い出したのが、原田のアレだった。
 たまたまベッド脇のサイドテーブルに入れていたことも功を奏し、叶恋に気づかれることなく素早く装着したわけだ。

 あんなポップなキャンディ型に、びっくりするような色彩、絶対に見られたくなかったからな。

「あの時の……! そ、そうだったんですね……」

「……すまん。まともなモノを持ち合わせてなくて、とっさに」

 ここまで言った時、叶恋が震えていることに気づいた。

「ふっふっ…………あはははっ」

「おいっ」

 堪えきれなくなってお腹を抱えて笑い出しやがった!

「だって、あの時のアレ、まさかキャンディだったとは……!」

 ああ、そりゃ、初体験にあんなポップなコンドームを使われているとは、思いもしなかっただろうな。叶恋はあの時ほとんど見えてなかっただろうし。

「くそっ……笑いたきゃ笑え」

 俺が拗ねていると……

「ねぇ……教えてください。何色が入っていたんですか?」

「はぁ? たしか……濃いピンクと黄色だったかな」

「ぷはっ……! もうっ、おかしい〜!!」

 ハァ……どうやら機嫌は直ったようだ。
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