青い月は、春を待つ。

それは、休憩時間に入る少し前のことだった。

電話がなり、その電話を取ったのは村田さんだった。

「はい、大山福井の村田でございます。、、、はい、、、はい。」

何やら険しい表情をして電話をしている村田さん。

村田さんは、「大変申し訳ございます。只今、担当者に代わりますので、少々お待ちください。」と言うと、保留ボタンを押し、わたしの方を向くと、「課長、1番にお電話です。ヤ◯ダ電機の関さんという方からです。」と言った。

「ヤ◯ダ電機の関さん?」
「はい、今日納品された商品の中で納品書には書いてるのに、入ってない商品があったみたいです。」

わたしは心当たりがなかったが、とりあえず電話に出ることにした。

「お電話代わりました。春瀬でございます。入っていなかった商品があったのことで、大変申し訳ございません。」
「そうなんですよ。客注品で、先週に発注したBrot◯erのインクなんですけど、納品書には書いてるのに、商品自体が入っていなくて。」
「それは大変失礼致しました。お手数ですが、納品書に書いてある番号を教えていただけますか?」

わたしは取引先の関さんから聞いた納品書の番号をパソコンに打ち込み検索してみた。

すると、確かに納品書にはBrot◯erのインクの納品数が「1箱」となっていた。

しかし、おかしい。

先週発注したって言ってたけど、先週わたしはまだ仕事を復帰していない。

でも納品書と発注担当者の欄には「春瀬」と書かれていたのだ。

< 43 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop