青い月は、春を待つ。

そして、急いで在庫システムから在庫を確認すると、何と在庫が「0」だったのだ。

「春瀬課長?どうしたんですか?」

わたしの焦りが伝わったのか、青倉くんが声を掛けてきてくれた。

わたしは一度、確認の為にと関さんからの電話を終わらせた。

「在庫がない商品が納品書されてることになってるみたい。」
「えっ?!何の商品ですか?!」
「Brot◯erのインク。この型番、あまり発注されない商品だよね。しかも、なぜか担当者がわたしになってる。」
「今日納品だと、先週発注の商品ってことですよね?先週は、まだ春瀬課長の復帰前じゃないですか!」
「そうなんだよね、、、。」

すると、青倉くんが「あ、そういえば、、、。」と何かを思い出したかのように言った。

「先週、Brot◯erのインクの発注、深田さんが受けてませんでしたっけ?」

青倉くんがそう言うと、深田さんはビクッと反応をし、「え?何の話?」と、とぼけたように言った。

「この型番のBrot◯erのインクなら、あまり発注されないから在庫あるよね〜とか言ってたじゃないですか!あの時、ちゃんと在庫確認してなかったんですか?!」
「知らないわよ。担当者が春瀬課長になってるなら、春瀬課長のミスじゃないの?」
「春瀬課長は、その時まだ復帰してません。」

青倉くんと深田さんでそうこう言い合いをしていると、横から小さな声で「俺も深田さんがBrot◯erのインク受けてるの聞きました。」と見浦さんが言った。

見浦さんの言葉に何も言い返せないでいる深田さん。

「まぁ、それはあとにして、とりあえず先に在庫センターに問い合わせしないと!」

わたしがそう言うと、青倉くんが「俺が問い合わせしてみます!」と言ってくれた。

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