青い月は、春を待つ。

「青倉くんがね、自分の気持ちをわたしに伝えてくれた時、嬉しかった。それで、あのあと考えてみたんだぁ。青倉くんには、たくさん助けられて、支えてもらったなぁって。」
「そんなことないですよ。」
「ううん、本当にわたしは助けられたの。わたしの鬱が早く回復出来たのも、青倉くんのおかげだと思ってる。あんな惨めなわたしの姿を見ても"どんな姿でも尊敬してます"って言ってくれて抱きしめてくれた時、、、あぁ、こんな風に言ってくれる人は他に居ないなって思ったんだぁ。普通なら、あんなグチャグチャになった惨めな姿見たら、引くと思うから。」

青倉くんはわたしの話を黙って聞いていてくれた。

「今のわたしがあるのは、青倉くんが居てくれたから。年下だし、ずっと部下として見ていたつもりだったけど、、、でも、わたし、、、青倉くんが好き。」

わたしがそう言うと、青倉くんはまるで緊張が解けたかのようにハッとして「理来さん、、、。」と呟いた。

「だから、、、まだ鬱は完全に治ってないけど、こんなわたしで良ければ、、、よろしくお願いします。」

わたしはそう言い、軽くお辞儀をすると、青倉くんは「喜んで!」と言い、立ち上がると「やったぁー!」と両手を上げて喜びを表現していた。

そんな青倉くんの姿を見て、わたしが笑っていると、青倉くんはわたし目の前に来て、わたしの両手を取り、立ち上がらせると、わたしをギュッと抱きしめた。

「こちらこそ、よろしくお願いします。これからも俺が支えていきますので。」
「ありがとう。青倉くんってさ、意外と身長高いよね。」
「一応、175あるんで。てか、プライベートのときは青倉くんじゃなくて、葵月って呼んでくださいよ。」
「葵月くん?」
「わぁ、、、理来さんが、俺を下の名前で呼んでる、、、幸せだぁ、、、。」
「名前呼んだだけなのに?」

わたしが笑うと、青倉くん、いや、葵月くんは「当たり前じゃないですかぁ!」と言った。

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