本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
「うるっさ。声! ボリューム! 耳元で叫ぶなって」

獅音は眉間にシワを寄せて耳をさすりながらあわあわと口をパクパクさせる私を、なんとも言えないようなそんな顔で見る。

困ったようで、それでいて笑ってるような。

「んわ、わ、私の事好きなの!?」

「好きな女じゃなきゃここまでしないだろ」

え!?

いつから!?

へ!?

「まずいいから。その友達とやらに伝えて。今日から俺んち行くって」

「え? へっす?」

「へっすじゃなくて。もう行くよ」

そう言うと獅音は私にシートベルトを締めて車を走らせた。

好きな女…

私が?

本気で?

もう心臓はバックバクだ。

ま、まじなやつ?

いや、こんな状況で冗談言わないよねさすがに。

そして改めて私はさっきまでとんでもなく身の危険が迫っていた事を思い出す。
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