本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
「LiSA様、こちらへどうぞ」
へ?
なぜ私の名前を?
スタッフはそう言うと私を関係者エリアに連れて行く。
あ、昨日のあの人なんかイベント関係のスタッフとかか?
そういう事ね。
ならそう言ってよ。
そしてスタッフがジッパー付きのビニール袋に入った私の携帯を差し出した。
いやいや何かの証拠品かい。
もっと他になかったかい?
というか、人の携帯勝手に預けないでもらっていいかな?
「すみません、お困りでしょうから早く渡してくれという事で預かってました。お間違いないですか?」
私は携帯の裏を見て、貼っていたステッカーを確認する。
確かにこれは私の携帯で間違いない。
「はい。ありがとうございます」
「それではこちらからお入りください」
ぶっちゃけこんな早い段階で携帯をゲットできると思っていなかったので、もうここに来た目的は果たせたのだが、せっかくだから見て行こう。