本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
「私も獅音のギター好きだよ。なんか怖いくらい鼓膜が揺さぶられた。弾いてる姿も、痺れるくらいカッコいいと思ったよ」
「そうだったの? お前めっちゃ睨んでたじゃん俺の事」
「正直、身の程知らずだけど…なんか悔しかったの」
「悔しかった?」
「そ。これがプロの演奏だぞって言われてるみたいで」
「ははは。亜里沙は十分プロ以上だよ」
「そうかな。でもClubシンガーがやっぱり私にはちょうどいいかな」
「まぁ、その気持ちは分かる。客と近いしな」
「そう、それ。Elysiumも最初はアマチュアだったんでしょ?」
「そだよ。最初なんて酷いもんだったよ」
そう言って獅音は昔を思い出すように笑った。
「全員高校の同級生なんだ。学園祭で結成したんだよ。なんとなーくな」