本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
そして少しドキドキしながら完成した曲を流す。

「素敵…バラードだ」

「うん」

「歌詞は?」

「…これ」

俺は英語で作った歌詞を見せる。
これは想像よりも恥ずかしいな。

「これって…」

「うん。まぁ、そうね」

俺が書いたのは、初めてのラブソング。

くじけそうになりながらも必死に生きてきた女性が、本当の愛を知らない一人の男の心を掴んだそんな歌。

まさに俺のこと。

すると亜里沙は楽譜を手に取り口ずさむ。

しかもこれはギターではなくピアノがメインだ。

俺のピアノに合わせて歌ってほしくて作った。

「キー低いか? もっといける?」

亜里沙ならもっと出せるかも。

「でもここかなり高くなるよ?」

「亜里沙の高音攻めたいんだよな」

なんて言いながらいつの間にか恥ずかしさもなくなり二人で没頭する。
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