本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
獅音の肩に手を添えて前奏が始まる。

うわ…
まじか。

これか…

この曲は、獅音が一番最初に作った曲だ。

じわっと胸が熱くなる。

だってこの歌は獅音の思いが真っ直ぐに表現されていて…

大好きな歌。

しかも二番に入ると他のメンバーも即興で混ざってきて、ZENが私の歌う主旋律に合わせてハモリ始めた。

これには私も獅音も驚き目を合わせる。

獅音は驚きながらも私を見てとても優しく微笑んだ。

もう胸がいっぱいだ。

こうして私を皆んなに紹介してくれてありがとうと私も微笑む。

私を愛してくれてありがとうと。

気持ちをこの声に乗せて歌った。

控室に戻るもまだドキドキしている。
どうやら実は緊張していたようだ。

今更ながら自分がとんでもない事をやったのだと実感してくる。

というか私の旦那さんはとんでもない人なんだと。
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