本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
ーー

「獅音…あの…ごめんなさい」

迷惑ばかりかけてしまって…。

「いや、俺も勝手な事をしてごめんな?」

「そ、そんな!?」

ホテルから出てそのまま私たちは外食する事になり、今は個室で二人向き合って話をする。

「正直援助する事はいくらでも出来たけど…。それじゃあの人今後も変わらないだろ」

これは獅音の優しさ。
だって普通なら弁護士だって紹介なんてしてあげないもの。

「本当に、ごめんね」

「亜里沙。お前は何も悪くないよ」

「ありがとう」

「それから…あの人はお前は自分に似てるって言ってたけど、全然似てないよ」

その言葉は私にとっては救いの言葉だった。

私は堪えきれず手で顔を覆う。

どうしよう。
泣きたくないのに。

すっと頭の上に獅音の大きな手が乗る。

「亜里沙。どこも似てない。心配しなくていい。お前はああはならない」

まるで私の不安がわかるように先に言ってくれる獅音。
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