本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する


「獅音て、人の心読めるの?」

「は?」

何バカなこと言ってんだとばかりな顔をされる。

「え」

「わかんねぇよ」

そう言って笑う獅音。

「そうなの? でも獅音いつも私が思ってる事先に言うよ」

「ははは。そう?」

「うん! そう! すごいんだよ獅音て!」

「可愛いな」

甘い顔で見つめられる。

うぐっ。
その顔を見ると私はいまだにドキドキする。

「あ、あんまり見ないでよ」

「なんで。いいじゃん」

そう言ってテーブルに肘をついてじーっと見られる。

この人絶対わざとやってるよね。

「くくくく。早く帰ろ。甘やかしたいわ」

獅音と出会ったばかりの時はとんでもない遊び人だと思ったけど、今は全く思わない。

こんなに真っ直ぐ愛をくれる人だったなんて。

私はじーっと獅音を見る。

「なんだよ」

「いや、出会った頃の事思い出してた」
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