本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
さてと。

18時に合わせて俺は親父の会社の裏口へ回る。

なんて言って誘おうかな。
ライブの後、LiSAを食いたい。

久しぶりにどこかワクワクするようなそんな気分になる。

すると間も無くウィッグを被って制服に身を包んで、薄っすらメイクしたいかにも真面目そうなOLが俺の車まで来ると会釈をする。

LiSAだ。
ははは。

やっぱり昨日の風貌は隠してるんだ。

なんだか実際に会って話してみると、全く俺がElysiumのギタリストだという事に気づいてない様子にもどかしいようなそんな感情が湧いてきた。

照れてるわけでもなさそう。

俺は携帯と副業を口実にチケットを渡して無理矢理にでもライブに来させたくなった。

「俺、ここの社長の事よく知ってるんだよね」

親父だから。

別に副業してようが親父には言うつもりないし、言ったところで何もならんけど、LiSAはそうは思ってないらしく慌てている。
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