本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
「お、お願いします。私が副業している事はどうか見逃していただけないでしょうか」

クビにでもなると思ってるのか硬い口調でそんな事を言うLiSA。

「くくく」

昨日Clubでフロアを沸かせていた金髪ヘアの歌姫とはあまりに違う様子に思わず笑ってしまう。

ギャップな。

すると裏口から親父が秘書と出てくる所が見えた。

げ。

「明日、ここに来て。そしたら返してやるよ」

俺は携帯を人質にしてチケットが入った封筒を渡すと、逃げるようにその場を立ち去った。

親父に見つかると色々面倒くさい。

信号待ちで助手席に置いたLiSAの携帯を見る。

俺と同じ機種だし充電くらいしててやるか。
ついでに番号も拝借しよう。

あの感じだとやはり俺がElysiumのギタリストだとは分かってなさそうだった。
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