本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
「あはは! 似合わなすぎる」

「こたつに似合うも何もないだろ」

そんな話をしながら獅音はどこかに向かって車を走らせる。

今日は昨日のお礼と言ったらなんだが、私がご馳走すりつもりで来た。

もやし生活が待ってるけど全然いい。

にしても寒いな。
冬だもんね。

つい太ももを擦り合わせるようにもじもじしてしまう。

「あ、寒い?」

そんな私に気づいた獅音は暖房を強めて、後ろの座席からダウンを取った。

「膝にかけてな」

「あ、ありがとう」

「急に寒くなったよな」

「本当そう。クリスマス、雪降るかな?」

「どうだろうな。毎年、わりと降るよなその時期」

「そうだよね」

「クリスマスって何してんの?」

「え? 毎年イベントで歌ってたよ。今年もかな」

「はは。なに歌うの?」

「やっぱり王道のクリスマスソング歌う。獅音は?」

「俺もライブ」

だよね。
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