【完結】トレード‼︎ 〜婚約者の恋人と入れ替わった令嬢の決断〜
「あ、やっと俺らの番だ」
「わー、魚ー」
わたくしたちの番がきて、入場すると……そこはまるで海の中――……ごめんなさい、考えてみればわたくし、海の中に入ったことがないわ。
それでも、きっと海の中に入るとこんな感じなのだろうなと思った。
「ぷくぷく太っていて美味しそうですねぇ」
「そこなの!?」
ブレンさまの言葉に、クロエが反応を示す。
餌を与えられているからか、確かにぷくぷくと太っていたけれど……まさかここで美味しそうという言葉が出てくるとは思わなかったわ。
「アジ……アジフライ……、焼くのも良いですね。あ、なめろうも捨てがたいです……骨せんべいも良いなぁ……」
「すまんな、こいつマジで食い意地張ってるから」
むしろ、アジを見てそれだけの想像ができるブレンさまがすごい。
彼にとってはこの場所、美味しい魚宣帝署になるのでは……?
いえ、もちろん、水族館の魚は食べないだろうけど!
「いわしの群れのショーや、イルカのショーもあるみたいですよー」
「……さすがに、イルカは美味しそうとは言いませんわよね?」
「……うふ」
ブレンさま、その笑い方はちょっと怖いわ!
クロエも同じことを思ったのか、ブレンさまを見て肩をすくめていた。
わたくしたちは一通り館内を見て回り、そのたびにブレンさまが魚料理のことを口にするから、最終的に面白くなってしまい、ぷっと噴き出してしまう。
「わー、魚ー」
わたくしたちの番がきて、入場すると……そこはまるで海の中――……ごめんなさい、考えてみればわたくし、海の中に入ったことがないわ。
それでも、きっと海の中に入るとこんな感じなのだろうなと思った。
「ぷくぷく太っていて美味しそうですねぇ」
「そこなの!?」
ブレンさまの言葉に、クロエが反応を示す。
餌を与えられているからか、確かにぷくぷくと太っていたけれど……まさかここで美味しそうという言葉が出てくるとは思わなかったわ。
「アジ……アジフライ……、焼くのも良いですね。あ、なめろうも捨てがたいです……骨せんべいも良いなぁ……」
「すまんな、こいつマジで食い意地張ってるから」
むしろ、アジを見てそれだけの想像ができるブレンさまがすごい。
彼にとってはこの場所、美味しい魚宣帝署になるのでは……?
いえ、もちろん、水族館の魚は食べないだろうけど!
「いわしの群れのショーや、イルカのショーもあるみたいですよー」
「……さすがに、イルカは美味しそうとは言いませんわよね?」
「……うふ」
ブレンさま、その笑い方はちょっと怖いわ!
クロエも同じことを思ったのか、ブレンさまを見て肩をすくめていた。
わたくしたちは一通り館内を見て回り、そのたびにブレンさまが魚料理のことを口にするから、最終的に面白くなってしまい、ぷっと噴き出してしまう。