【完結】トレード‼︎ 〜婚約者の恋人と入れ替わった令嬢の決断〜
「マーセル」
「はい、ルグラン公爵夫人」
「……お茶を頼めまして?」
ルグラン公爵夫人じきじきのご指名だ。わたくしは立ち上がって微笑みを浮かべ、カーテシーをした。
「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」
顔を上げて教壇の前に向かう。
すっかりと温くなってしまったお湯を捨て、新しく魔法でお湯を沸かす。
ちょっと……いえ、かなり疲れているように見えるから、このハーブティーがルグラン公爵夫人にはぴったりじゃないかしら。
目的のものを手にして、ポットへ入れる。熱いお湯を注いで三分から五分ほど蒸らす。そのあいだにレモンをスライスしておき、ティーカップに一度お湯を注いで温めてからお湯を捨て、ティーポットのお茶を注ぎ……はちみつをティースプーン一杯分入れてかき混ぜる。
スライスしたレモンを上に浮かべて、ルグラン公爵夫人にお茶を渡した。
彼女はじっとわたくしを見て、それからお茶に視線を落とし、カップを持ち上げて優雅に口をつける。
一つ一つの所作に優美さを感じるくらい、ルグラン公爵夫人の動きはわたくしたち貴族の憧れでもあり、目標でもあるのよ。
「バラの香りがとても良いですね。レモンの酸味とはちみつの甘さで、とても飲みやすいです。なぜ、ローズティーを選びましたか?」
「おそれながら、ルグラン公爵夫人がとてもお疲れのように見えましたので……。少しでもリラックスしていただきたく、ローズティーを選びました」
「……お見事です、マーセル。確かに疲れていましたもの。満点を差し上げましょう」
にこりと微笑むルグラン公爵夫人に、わたくしは「おそれいります」と頭を下げた。
席に戻るようにうながされて、わたくしは席に戻って座ると小さく息を吐く。指名されたときはドキドキしたけれど、ルグラン公爵夫人に褒められるとは思っていなかったから、とても嬉しい。
「はい、ルグラン公爵夫人」
「……お茶を頼めまして?」
ルグラン公爵夫人じきじきのご指名だ。わたくしは立ち上がって微笑みを浮かべ、カーテシーをした。
「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」
顔を上げて教壇の前に向かう。
すっかりと温くなってしまったお湯を捨て、新しく魔法でお湯を沸かす。
ちょっと……いえ、かなり疲れているように見えるから、このハーブティーがルグラン公爵夫人にはぴったりじゃないかしら。
目的のものを手にして、ポットへ入れる。熱いお湯を注いで三分から五分ほど蒸らす。そのあいだにレモンをスライスしておき、ティーカップに一度お湯を注いで温めてからお湯を捨て、ティーポットのお茶を注ぎ……はちみつをティースプーン一杯分入れてかき混ぜる。
スライスしたレモンを上に浮かべて、ルグラン公爵夫人にお茶を渡した。
彼女はじっとわたくしを見て、それからお茶に視線を落とし、カップを持ち上げて優雅に口をつける。
一つ一つの所作に優美さを感じるくらい、ルグラン公爵夫人の動きはわたくしたち貴族の憧れでもあり、目標でもあるのよ。
「バラの香りがとても良いですね。レモンの酸味とはちみつの甘さで、とても飲みやすいです。なぜ、ローズティーを選びましたか?」
「おそれながら、ルグラン公爵夫人がとてもお疲れのように見えましたので……。少しでもリラックスしていただきたく、ローズティーを選びました」
「……お見事です、マーセル。確かに疲れていましたもの。満点を差し上げましょう」
にこりと微笑むルグラン公爵夫人に、わたくしは「おそれいります」と頭を下げた。
席に戻るようにうながされて、わたくしは席に戻って座ると小さく息を吐く。指名されたときはドキドキしたけれど、ルグラン公爵夫人に褒められるとは思っていなかったから、とても嬉しい。