【完結】トレード‼︎ 〜婚約者の恋人と入れ替わった令嬢の決断〜
「……ふむ」
小さくブレンさまがつぶやく。その声にビクッと肩を震わせる『カミラ』を見て、首をかしげた。
「――面白いですね」
「面白い?」
「マーセル嬢とカミラ嬢は、魂の双子のようです」
……魂の、双子?
「あなたたちの魂は、とてもよく似ているんですねー。だからこそ、中身が入れ替わったのかもしれません」
ブレンさまは目元を細めた。
言っている意味は、良くわからなかったけれど……わたくしとマーセルの魂が似ているから、このトレードが起きたということ?
「似ている魂は、引き寄せられるとも言うしなぁ」
レグルスさまが感心したようにブレンさまに視線を移す。ブレンさまは興味深そうにわたくしたちを眺め、それから視線を窓の外に向けた。
「あ、手土産を買っていきましょう! マーセル嬢、ご両親はどんなものがお好きですか?」
「え? ええと、……なんでも食べますね。しょっぱいのも甘いのも好きです」
「わー、気が合いそうです。じゃあ、適当に見繕いますねー」
ブレンさまの表情、とてもワクワクしているように見えるわ。
中央広場で一度馬車を停めてもらい、「ちょっと行ってきますねー」とブレンさまが馬車から降り、素早く手土産を買いにいく。
手土産を買う時間も考えて、早めに集合したのだけど……ブレンさまの中では買うものが決まっていたのかすぐに戻ってきた。
小さくブレンさまがつぶやく。その声にビクッと肩を震わせる『カミラ』を見て、首をかしげた。
「――面白いですね」
「面白い?」
「マーセル嬢とカミラ嬢は、魂の双子のようです」
……魂の、双子?
「あなたたちの魂は、とてもよく似ているんですねー。だからこそ、中身が入れ替わったのかもしれません」
ブレンさまは目元を細めた。
言っている意味は、良くわからなかったけれど……わたくしとマーセルの魂が似ているから、このトレードが起きたということ?
「似ている魂は、引き寄せられるとも言うしなぁ」
レグルスさまが感心したようにブレンさまに視線を移す。ブレンさまは興味深そうにわたくしたちを眺め、それから視線を窓の外に向けた。
「あ、手土産を買っていきましょう! マーセル嬢、ご両親はどんなものがお好きですか?」
「え? ええと、……なんでも食べますね。しょっぱいのも甘いのも好きです」
「わー、気が合いそうです。じゃあ、適当に見繕いますねー」
ブレンさまの表情、とてもワクワクしているように見えるわ。
中央広場で一度馬車を停めてもらい、「ちょっと行ってきますねー」とブレンさまが馬車から降り、素早く手土産を買いにいく。
手土産を買う時間も考えて、早めに集合したのだけど……ブレンさまの中では買うものが決まっていたのかすぐに戻ってきた。