【完結】トレード‼︎ 〜婚約者の恋人と入れ替わった令嬢の決断〜
「こんなにたくさん、いいんですか?」
「ええ、もちろん。たくさん召し上がってください」
ブレンさまは早速とばかりに手を伸ばした。自分が買ってきたものも並んでいるみたいで、ほくほくとした表情で美味しそうに頬張っている。……本当、美味しそうに食べる人よね。
そこから、用意されたお皿にひょいひょいといろんなものを乗せて、レグルスさまに渡した。
……毒見をしていたみたい。
「美味しいからおすすめですよー」
「じゃあ、俺もいただきます」
わたくしとマーセル、クロエにも配膳するブレンさま。その姿を見て、にこにこと楽しそうなオリヴィエさまと、探るように目元を細めるノランさま。
ブレンさまが選んだ軽食はどれも美味しくて目を丸くしてしまったわ。
どうやって美味しいお店を見つけているのかしら……?
「大人数で食べると美味しいですねー」
「本当に。久しぶりに娘と食べるから余計に美味しいわ」
――『マーセル』に視線を送るオリヴィエさまに、曖昧に微笑む。
中身はわたくしだから、なんとも切ない気持ちになった。
「ええ、もちろん。たくさん召し上がってください」
ブレンさまは早速とばかりに手を伸ばした。自分が買ってきたものも並んでいるみたいで、ほくほくとした表情で美味しそうに頬張っている。……本当、美味しそうに食べる人よね。
そこから、用意されたお皿にひょいひょいといろんなものを乗せて、レグルスさまに渡した。
……毒見をしていたみたい。
「美味しいからおすすめですよー」
「じゃあ、俺もいただきます」
わたくしとマーセル、クロエにも配膳するブレンさま。その姿を見て、にこにこと楽しそうなオリヴィエさまと、探るように目元を細めるノランさま。
ブレンさまが選んだ軽食はどれも美味しくて目を丸くしてしまったわ。
どうやって美味しいお店を見つけているのかしら……?
「大人数で食べると美味しいですねー」
「本当に。久しぶりに娘と食べるから余計に美味しいわ」
――『マーセル』に視線を送るオリヴィエさまに、曖昧に微笑む。
中身はわたくしだから、なんとも切ない気持ちになった。