【完結】トレード‼︎ 〜婚約者の恋人と入れ替わった令嬢の決断〜
どうか、お願い。
パーティー会場内の人たちは戸惑っていた。おろおろとしている人たちが多く、わたくしたちのようにバリアを張る人たちは少ない。
「魔術師学科! 実戦と思いバリアを張れ!」
先生が必死の形相で叫ぶ。パーティー会場は広い。その広い場所にかなりの人数がいるので、個々にバリアを張っていては追いつけないほど。
試験終わりを祝うためのパーティーなんだけどね。長期休暇前のパーティーだから、たくさんの人が参加しているのよね。
「騎士学科! 優先度を間違えるなよ!」
「傭兵学科! 守れる人を守れ!」
「召使学科! それぞれのサポートをしろ!」
各学科の先生たちが、学生たちに指示を出す。――緊急事態だというのに、思わず笑みがこぼれた。わたくしたち、緊急事態だと力を合わせることができるのね、と。
そのあいだにも、エセル王妃の騎士たちがグラエル陛下を捕らえようとして、吹き飛ばされていた。
グラエル陛下の実力を、わたくしは知らない。ただ、こうして騎士の方々が吹き飛ばされているのを見ると、かなりの実力者のようだ。バリアを張りながらわたくしは前進する。
「カミラ!?」
「マティス殿下、学生たちの指揮は任せました。わたくしは、レグルスさまのもとへ参ります」
「なにを危険なことを!」
「魔術師学科! 実戦と思いバリアを張れ!」
先生が必死の形相で叫ぶ。パーティー会場は広い。その広い場所にかなりの人数がいるので、個々にバリアを張っていては追いつけないほど。
試験終わりを祝うためのパーティーなんだけどね。長期休暇前のパーティーだから、たくさんの人が参加しているのよね。
「騎士学科! 優先度を間違えるなよ!」
「傭兵学科! 守れる人を守れ!」
「召使学科! それぞれのサポートをしろ!」
各学科の先生たちが、学生たちに指示を出す。――緊急事態だというのに、思わず笑みがこぼれた。わたくしたち、緊急事態だと力を合わせることができるのね、と。
そのあいだにも、エセル王妃の騎士たちがグラエル陛下を捕らえようとして、吹き飛ばされていた。
グラエル陛下の実力を、わたくしは知らない。ただ、こうして騎士の方々が吹き飛ばされているのを見ると、かなりの実力者のようだ。バリアを張りながらわたくしは前進する。
「カミラ!?」
「マティス殿下、学生たちの指揮は任せました。わたくしは、レグルスさまのもとへ参ります」
「なにを危険なことを!」