【完結】トレード‼︎ 〜婚約者の恋人と入れ替わった令嬢の決断〜
「自国の美味しそうなお店も調べていますよ。職業柄、なかなか行けないんですけどね」
「悪かったな、俺の護衛で」
「いやぁ、殿下の毒見役としても美味しいものが食べられるので……」
リンブルグって平和な国というイメージなのだけど、違うのかしら?
毒見……とわたくしとクロエが顔を見合わせると、「あったなそんなこと」とレグルスさまがあまり気にしていない口調で両肩を上げた。
歩きながら話していたから、いつの間にか目的のお店についた。店内に入って、二階の個室に通される。
店内を見渡せば、確かに男性だけでは入りにくそうな、可愛らしい飾り付けがされていて、よくこの店のことを知っていたなぁと感心した。
二階の個室に入り、メニューを眺める。
どれも美味しそうだけど……本当にこんなにたっぷりのホイップを使っているのかしらと思うくらい、ホイップクリームの山。
わたくしはクロエと相談して、食べきれなかったらいやだからシェアしようと決めた。
ベリー系のパンケーキにしようかと話して、ブレンさまはチョコバナナのパンケーキ、レグルスさまは食事系のパンケーキを選び、全員分の紅茶を一緒に注文する。
「レグルスさま、ブレンさま、先程の毒見役というのは……?」
「俺が王太子になるまでに、いろいろあったんだよ……。陛下たちに子どもができなかったことは話しただろう?」
こくりとうなずく。だから、公爵家のレグルスさまが選ばれたのだと。
子どもがいれば継承権は子どものものだろうけど……こればかりはね。
「悪かったな、俺の護衛で」
「いやぁ、殿下の毒見役としても美味しいものが食べられるので……」
リンブルグって平和な国というイメージなのだけど、違うのかしら?
毒見……とわたくしとクロエが顔を見合わせると、「あったなそんなこと」とレグルスさまがあまり気にしていない口調で両肩を上げた。
歩きながら話していたから、いつの間にか目的のお店についた。店内に入って、二階の個室に通される。
店内を見渡せば、確かに男性だけでは入りにくそうな、可愛らしい飾り付けがされていて、よくこの店のことを知っていたなぁと感心した。
二階の個室に入り、メニューを眺める。
どれも美味しそうだけど……本当にこんなにたっぷりのホイップを使っているのかしらと思うくらい、ホイップクリームの山。
わたくしはクロエと相談して、食べきれなかったらいやだからシェアしようと決めた。
ベリー系のパンケーキにしようかと話して、ブレンさまはチョコバナナのパンケーキ、レグルスさまは食事系のパンケーキを選び、全員分の紅茶を一緒に注文する。
「レグルスさま、ブレンさま、先程の毒見役というのは……?」
「俺が王太子になるまでに、いろいろあったんだよ……。陛下たちに子どもができなかったことは話しただろう?」
こくりとうなずく。だから、公爵家のレグルスさまが選ばれたのだと。
子どもがいれば継承権は子どものものだろうけど……こればかりはね。