【完結】トレード‼︎ 〜婚約者の恋人と入れ替わった令嬢の決断〜
「申し訳ございません。誘った側のこちらが、レグルスさまたちに対して……!」
「いや、カミラ嬢が謝ることではないだろう。逆に楽しくなってきたし」
「た、楽しい、ですか……?」
驚いて変な声になってしまった。こほんと咳払いをして、彼らを見る。この国のしてきたことに対して、本当にあまり気にしていない様子だ。
普通、冷遇されているのを知ったら怒らない? それだけ、寛容ということなのかしら?
「この留学だって、妃を見つけたら早々に帰るつもりの留学だったし」
「まぁ、受け入れてくれるかどうかは、カミラさまのお心次第ですけどねー」
幸せそうにガトーショコラを口に運びながら、ブレンさまがこちらを見た。
……この人たち、結構なマイペースさもあるわね。
「……あの、もしも……もしも、カミラさまがリンブルグの妃として行くとして、カミラさまの待遇はどのようなものになりますか?」
「リンブルグを知ってもらうための勉強はしてもらいますが、三食昼寝付き、デートもたくさん。こんな感じでしょうか、歴代の妃って」
「……緩くありませんか?」
「ゆるゆるですねぇ。どうしてこれでうまくいっているんでしょう?」
わたくしが知りたい……!
緩い、緩すぎるわ、リンブルグ……!
「いや、カミラ嬢が謝ることではないだろう。逆に楽しくなってきたし」
「た、楽しい、ですか……?」
驚いて変な声になってしまった。こほんと咳払いをして、彼らを見る。この国のしてきたことに対して、本当にあまり気にしていない様子だ。
普通、冷遇されているのを知ったら怒らない? それだけ、寛容ということなのかしら?
「この留学だって、妃を見つけたら早々に帰るつもりの留学だったし」
「まぁ、受け入れてくれるかどうかは、カミラさまのお心次第ですけどねー」
幸せそうにガトーショコラを口に運びながら、ブレンさまがこちらを見た。
……この人たち、結構なマイペースさもあるわね。
「……あの、もしも……もしも、カミラさまがリンブルグの妃として行くとして、カミラさまの待遇はどのようなものになりますか?」
「リンブルグを知ってもらうための勉強はしてもらいますが、三食昼寝付き、デートもたくさん。こんな感じでしょうか、歴代の妃って」
「……緩くありませんか?」
「ゆるゆるですねぇ。どうしてこれでうまくいっているんでしょう?」
わたくしが知りたい……!
緩い、緩すぎるわ、リンブルグ……!