夢が醒めてもずっと一緒に
やっとの事6限を終えて、帰りのホームルームになった。「今日は話が短くあれ」と毎日思ってる。まぁ願いだけで終わるんだけど。

「話は以上です。」

やっと終わった。今日は8分か。先生はなんであんなにも話す内容を思い付くのだろう。

私は教室を出ると、1人で早足気味に帰った。

「ただいまー」

今日も反応は無いか。それもそのはず、私には親がいない。

じゃあどうやって生活費を賄っているかと言うと、親戚のおばさんからのほんの少しの仕送りと私のバイト代。

「保険のお金は叔母さんが預かっておくからね!毎月仕送りするねぇ。」少し機嫌が良さそうに言われたのを覚えている。

両親分にしては毎月の金額が少ない気もする。

中1の秋に両親を失った。父と母が「ちょっと急用があるの。」と言って誕生日のサプライズケーキ取りに行った夜、親を失った。

そこから誕生日は私の産まれた日であり、両親の命日となった。

両親を失った日もちょっと辛いことがあった日も寄り添ってくれたのは陸だったのに。

大事なものを失うのは一瞬だった。

私はそんなことを思いながら眠りについた。
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