夢が醒めてもずっと一緒に

輝く君

少し冷たい。目を開けると見たことあるような無いような世界が広がっていた。

1歩ずつ歩いていると知らない男の影が見えた。

人がいる。私はその人の所に行って話しかける。

「すいません。ここどこですか?」

私の声は響いていた。彼はこっちを振り向いて言った。

「え、俺以外の人がいる。」

驚いたような表情をしている。彼はゆっくりとこっちに近づいてきた。

姿を見るに高校生か中学生くらいだろうか。
今すぐにでも吸い込まれてしまいそうな瞳。
乱れ1つ無い髪の毛。
どこか陸に似ていた。

「ここは何処って聞いたんだっけ?」

「は、はい。」 

「ここは、夢の中だよ。要するに君と俺は夢を共有してるってこと。」

理解が出来なかった。夢?ここは夢の中なの?
こんなこと言っている彼も空想の人物ってこと?それとも本当に夢を共有しているの?

頭にはてなを思い浮かべてる時、彼は今にも吹き出しそうな顔をしていた。

「ハハッ。考えすぎだろ!」

腹を抱えて笑っていた。釣られて私も少し笑ってしまった。

「そういえば自己紹介がまだだったね。俺の名前は七瀬優真。君は?」

男子と話すなんて何年振りだろう。陸のことがあってから、なるべく男子と関わらないように生活してきた。

「えっと宮野美春です。」

「んー、美春ちゃんね。おけおけ。」

まさかの美春ちゃん呼び。驚きと久々の男子との会話で、今の顔面はマグマのように熱いだろう。
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