すべての想いは君とふたりで
わたしはマンション近辺のことを知る為に散歩がてら歩いて出掛けることにした。
周りは立派なマンションや一軒家だらけ。
これが高級住宅地というところなのか?
しばらく歩いていると、見覚えのある景色になってきて、少しホッとした。
すると、わたしは住宅街の中にある一社の神社を見つけた。
「えっ、、、この神社、、、。」
その神社は見覚えがあるどころではない、わたしにとって思い出のある神社だった。
わたしは石の階段を上がり、鳥居の前で一礼すると、鳥居を潜った。
やっぱりそうだ、、、
ここは、2年前、、、まだ大和と付き合っている時に大和と一緒に来た神社だった。
ここで"これからも大和とずっと一緒に居られますように"とお願いしたんだっけ。
でも、神様はその願いを叶えてくれなかった。
神様なんていない、、、
わたしは、大和と並びながら参拝した時のことを思い出し、胸がグッと掴まれたような苦しい気持ちになった。
すると、さっきから遠くで聞こえていたバイク音が近付いてきて、すぐそこで停まった。
それから背後から石の階段を上ってくる足音が聞こえたと思うと、「花ちゃん?」とわたしを呼ぶ声がした。
わたしは驚き、後ろを振り返ると、そこには金髪の男性が立っていた。
「あ、翔くん。」
わたしを呼んだのは、大和が当時総長を務めていたチームの副総長だった仲垣翔くんだった。