すべての想いは君とふたりで
わたしは翔くんのバイクの後ろに乗り、大和の家まで連れて行ってもらった。
大和の家は、あの思い出の神社から意外と近く、2階建てのアパートに住んでいた。
「この2階の203号室に住んでるから。」
「わかった。ありがとう!」
「帰りはどうする?俺、待ってようか?」
「ううん、歩いて帰れるから大丈夫。」
「そっか。じゃあ、、、頑張って!」
翔くんはそう言うと、バイクをふかし去って行った。
そして、わたしは大和が住んでいるというアパートを見上げた。
ここに大和が住んでる、、、
久しぶりに会う大和、、、どんな風になっているだろう。
変わっちゃったかな、あの時のままかな。
そんなことを考えながら、わたしはアパートの階段をゆっくりと上って行った。
そして、203号室を探す。
「あ、あった、、、。」
見つけた203号室。
わたしは一度、深く深くゆっくりと深呼吸をすると、「よしっ。」と気合を入れた。
そして、震える右手の人差し指でインターホンを押したのだった。