すべての想いは君とふたりで
その日、わたしは夕飯にカレーを作った。
しかし律樹さんからLINEが入り、残業とのことで「夕飯は先に済ませてください。」と言われたが、食べる気にはなれず、お風呂に入ることにした。
湯船に浸かりながら、思い浮かべるのは大和のことばかり。
大和にまで律樹さんとの結婚を勧められてしまった。
一番、味方であった人だったのに、、、
わたしには、もう律樹さんとの結婚するしか選択肢はないんだ。
律樹さんは別に悪い人ではない。
不器用でぎこちなくて、女性慣れしていない感じはするが、一生懸命さが伝わってくる。
もしかしたら、同棲しているうちに律樹さんを好きになれるかもしれない。
わたしはそう思い、律樹さんと向き合う努力をしてみることにした。
そして、律樹さんが帰宅したのは、21時を過ぎてからだった。
カレーを温めて、小鉢にサラダを添えて、カレーライスと一緒に出すと、律樹さんは「いただきます。」と手を合わせ、わたしが作ったカレーを「美味しいです。」と食べてくれた。
食事の後は、沸かしておいたお風呂に入り、お風呂上がりは新聞を読む。
これが律樹さんの帰宅してからのルーティンのようだった。
「はい、どうぞ。今日は、紅茶にしてみました。」
わたしがテーブルに紅茶を出すと、律樹さんは「ありがとうございます。」と言ってくれた。