すべての想いは君とふたりで

食事が終わると、律樹さんはいつも通りお風呂に入り、その間にわたしは食べた後の食器の片付け。

律樹さんのお風呂が済んだら、次にわたしが入り、お風呂から上がって来たら、ソファーで新聞を読む律樹さんに飲み物を出す。

そしたら、律樹さんは新聞を畳み、テーブルに置くと、隣に座るわたしを抱き寄せ、「今日も1日、家のことをしてくれてありがとうございます。」と言ってくれる。

それにわたしは、「いいえ。律樹さんもいつもお仕事お疲れ様です。」と返す。

律樹さんのハグは、日に日にぎこちなさが無くなってきて、自然と身体と身体の間に隙間が無くなり、フィットするようになってきた。

すると、律樹さんが「花さん。」とわたしを呼んだ。

「はい。」
「僕は、人の温もりがこんなにも温かいんだってことを日に日に感じて来ていて、、、それに気付けたのは、花さんのおかげです。ありがとうございます。」
「いいえ、律樹さんの思いやりのおかげですよ?」
「僕は、こんなに誰かを愛おしく思ったことがありません。この素晴らしい気持ちに気付かせてくれたのも花さんです。」

律樹さんはそう言うと、わたしを更にギュッと抱きしめ、「花さんを幸せに出来るように頑張りますね。」と言ってくれた。

律樹さんは本当にピュアで優しくて、思いやりのある人だなぁ。

わたしは「ありがとうございます。」と言うと、律樹さんの腕の中で目を閉じた。

わたしも、もっと律樹さんと向き合う努力をしないと。

一生懸命にわたしと寄り添おうとしてくれている律樹さんに失礼だ。

そう思ったのだった。

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