すべての想いは君とふたりで
わたしはコンソメスープと鮭のムニエルを温め直すと、白米と一緒に律樹さんに出した。
律樹さんはいつも手を合わせ「いただきます。」と言ってからご飯を食べ、食べ終えると手を合わせ「ご馳走さまでした、美味しかったです。」と言ってくれる。
それから食事中に沸かしておいたお風呂に入ろうとする律樹さんは、「先に寝室に行っていてください。」と言ってから、お風呂へ入りに行った。
わたしは律樹さんに言われた通り、先に寝室へ行き、ベッドの左側に寝て律樹さんを待った。
律樹さんはいつもよりもお風呂を早めに済ませると、パジャマ姿で寝室へ入って来た。
「今日は新聞読まなくていいんですか?」
わたしがそう訊くと、律樹さんは「新聞を読むことよりも、花さんとの時間の方が大切です。」と言い、布団に入ってきた。
「今日は飲み物を出せなくてすみません。」
「気にしないでください。僕の帰りが遅かったせいですから。」
律樹さんはそう言うと、「花さん、もう少しそっちに行ってもいいですか?」と訊いた。
わたしが「はい、どうぞ。」と返事をすると、律樹さんはわたしの方に寄り、それからわたしの肩を抱き寄せ、腕枕をして抱きしめてくれた。
律樹さんにベッドの上で抱きしめられるのは初めてで、律樹さんの鼓動が伝わってくる。
すると、律樹さんは「、、、花さん。」とわたしを呼んだ。
「、、、はい。」
「花さんは、あのぉ、そのぉ、、、夜の営みと言われることを、したことは、ありますか?」
「まぁ、、、はい、一応。」
「そうなんですね。僕は、、、実は、お恥ずかしい話ですが、経験がありません。でも、、、僕は、花さんと、、、愛し合いたいです、、、。」
律樹さんはそう言うと、「花さんは、、、僕とそうゆうことをする事に抵抗は、、、ありますか?」と不安そうな声で訊いた。