すべての想いは君とふたりで
わたしは翔くんと別れてから、買い物をして自宅に帰った。
そして、1人ソファーに座り、翔くんから言われた言葉が頭から離れず、大和のこと、律樹さんのことをグルグルグルグルと何度も考えていた。
そして、ずっと大和への気持ちを閉じ込めてきたはずの蓋がカタカタを音を立て始める。
涙が溢れ、わたしはどうしたら良いのか、何度も自分に問いかけた。
わたしはどうするべき?
このまま、自分の気持ちに蓋をして律樹さんと結婚する?
それとも、律樹さんを裏切って、大和のところへ戻る?
でも、翔くんから話を聞いただけで、実際に大和に「戻って来い」と言われたわけではないんだよね、、、
そんなことばかり考えていたら、玄関のドアが開く音が聞こえ、ふと我に返った。
気付けば部屋は真っ暗で、わたしは慌ててリビングの電気を点けると、玄関へ向かった。
「おかえりなさい。」
わたしが急いで玄関へ向かう、律樹さんは心配そうな表情をして「花さん、大丈夫ですか?」と言った。
「えっ?」
「泣いていたんですか?」
自分が泣き腫らした顔だったことをすっかり忘れていたわたしは、慌てて頬に残る涙のあとを拭いた。