すべての想いは君とふたりで
「わたしの婚約者だった人、、、わたしが、大和と無理やり別れさせられたこと知ってたの。それに、わたしたまに、寝言で泣きながら大和の名前呼んでたらしくて、、、"元彼さんには敵いません。"って、言われた。」
「花、、、。」
「わたし、あの時、大和にフラレて、、、一生懸命、大和のこと忘れようとしたんだよ?でも、、、ダメだった、、、自分に嘘つけなかった、、、。」
そう言いながら、わたしは涙を流した。
「婚約者だった人とは、ちゃんと話し合ってここに来たの。大和と一緒に居ることがわたしの幸せだって、、、理解してもらった上でここに来た。」
わたしがそう言うと、大和はベッドから立ち上がり、わたしに歩み寄って来ると、グッとわたしを抱き寄せ、思い切り抱きしめた。
「俺もずっと、、、花のこと忘れられなかった。ずっと、こうやって抱きしめたかった。」
わたしはすがりつくように大和を抱きしめ返した。
そして、止めどなく溢れてくる涙を流しながら、「わたしもずっと、大和に抱きしめて欲しかった。」と言った。
「本当にいいのか?婚約者のとこに戻らなくて、、、。まだ間に合うぞ。」
「戻らない、、、パパに縁を切るって、言われても大和と一緒に居る。」
「それはダメだ。俺は、花の親父さんに認めてもらえるまで、頭を下げ続けるよ。」
わたしたちは、抱きしめ合いながら、お互いに久しぶりに感じる温もりを噛み締めるように感じ取っていた。
久しぶりに包まれた大和の腕の中は、あの時と何も変わっていなかった。
温かくて優しい大和の温もり。
そして、わたしたちはお互いに見つめ合うと久しぶりにキスをして、何だか照れくさくて笑い合ったのだった。