パーフェクト・フィグ


ソレイユのエントランスに着く頃、
すみれは再び意識を飛ばしていた。

すみれを抱えてエレベーターを上がったところで、
雅俊は足を止めた。

807号室に行くか、808号室に行くか、
それが問題だ…

じゃ、なくて。

雅俊は悩みに悩んだ挙句、
808号室のドアノブに手をかけた。


「…」


が、開かない。
鍵がない。
当然と言えば当然だった。

雅俊は大きなため息をついてから、
807号室の鍵を開けて、
すみれを自分の寝室に運んだ。


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