パーフェクト・フィグ
車いすを病院に返したついでに、
売店で買い物をして帰宅した。
戻ってくると、布団に入って安心したのか、
すみれの顔は紅潮し、
とんでもない汗の量だった。
この数時間で、精神的にも身体的にも、
すみれのストレスはとてつもなかったはずだ。
こんな小さな体で、
ここまで耐えてきたこと自体奇跡に近い。
雅俊は部屋着に着替え、
ベッドの端に腰かけた。
濡れたタオルですみれの額と首を拭く。
買ってきた飲み物と薬をナイトテーブルに置き、
冷却シートを額に貼ると、
すみれは僅かに眉間に皺を寄せた。
「薬、飲めるか」
「…」
反応はなかった。
頭の後ろに置いた保冷剤は、
あっという間に溶けていた。