青の葉の、向かう明日。
「ふふ…あはは、あはははっ…!」
お月様が、
笑った。
お腹を抱えて笑っている。
あたし、初めて見た。
いつも物憂げで
つまらなさそうに授業を受けていて
モテても女子になんてまるで興味なくて
でも有にだけは優しい眼差しを向けていて…。
きっと君は気づいてないよね?
あたしと君は同じことをしていたんだよ。
瞳の先の眩い光に
決して自らの手が届かないと分かっていながらも
ただずっと
ずっとずっと
見つめていたんだよ。
あたしは君の視線の先のあの子に
興味を抱いてしまった。
君の好きなあの子がどんな子なのか知りたくなった。
だから話しかけちゃったんだよ。
おとなしくて、でも話すとおもしろくて。
笑顔が可愛くて、
笑ってくれると嬉しくなる。
そんな子を
あんないい子を
苦しめたくなかった。
本当はずっと
ずっとずっと友達でいたかった。
でも…
あたしにはもっと幸せになってもらいたい人がいた。
その人が幸せになるためには有の気持ちが必要だった。
ベクトルが逆を向くように仕向けなければならなかった。
…だからってさ、
やり過ぎだよね。
人の心が他人の干渉でどうにもならないって分かってるのに、
あたしはやり過ぎたんだ。
それで結局何も変わらなかったなら、あたしは何のためにあんなことをしたんだろう?
「あははは!人のことで笑いすぎ。君、ほんとひどい人だね。あはははっ……そんな人、大っ嫌い」
あたしの言葉に彼はこう返した。
「君と同じくらい、おれも…アンタが大っ嫌いだ」
お月様が、
笑った。
お腹を抱えて笑っている。
あたし、初めて見た。
いつも物憂げで
つまらなさそうに授業を受けていて
モテても女子になんてまるで興味なくて
でも有にだけは優しい眼差しを向けていて…。
きっと君は気づいてないよね?
あたしと君は同じことをしていたんだよ。
瞳の先の眩い光に
決して自らの手が届かないと分かっていながらも
ただずっと
ずっとずっと
見つめていたんだよ。
あたしは君の視線の先のあの子に
興味を抱いてしまった。
君の好きなあの子がどんな子なのか知りたくなった。
だから話しかけちゃったんだよ。
おとなしくて、でも話すとおもしろくて。
笑顔が可愛くて、
笑ってくれると嬉しくなる。
そんな子を
あんないい子を
苦しめたくなかった。
本当はずっと
ずっとずっと友達でいたかった。
でも…
あたしにはもっと幸せになってもらいたい人がいた。
その人が幸せになるためには有の気持ちが必要だった。
ベクトルが逆を向くように仕向けなければならなかった。
…だからってさ、
やり過ぎだよね。
人の心が他人の干渉でどうにもならないって分かってるのに、
あたしはやり過ぎたんだ。
それで結局何も変わらなかったなら、あたしは何のためにあんなことをしたんだろう?
「あははは!人のことで笑いすぎ。君、ほんとひどい人だね。あはははっ……そんな人、大っ嫌い」
あたしの言葉に彼はこう返した。
「君と同じくらい、おれも…アンタが大っ嫌いだ」