青の葉の、向かう明日。
「1572…あった。受かったんだ、私…」


もう無理だった。

私は膝から崩れ落ち、そのまましゃがみ込んで泣いた。

周りからも叫び声や泣き声が聞こえてくるから大丈夫。

皆仲間だから今日は思い切り泣ける。

一度は合格取消しになってもう無理だって思ってた。

何もかも失ったと思ってた。

だけど今ちゃんとここにある。

私の隣には晴くんがいて、

大学の合格も勝ち取った。

私…何も失ってなかったんだ。

もともとちゃんとあって一瞬見えなくなっていただけなんだ。

…良かった。

良かったよ。

私、今、

すごく、

幸せだ。

もう、大丈夫。

これだけ幸せを感じられるようになったのだから、

明日も明後日もその先の未来も

きっと明るい。

今ならそう思える。


「有、気が済んだら入学の資料取りに向かうぞ」

「分かった。でももうちょっと待って…」

「ったくもう、最近はほんと泣き虫だよなぁ」

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