青の葉の、向かう明日。
うわぁ…

やばい…。

こりゃあ、まずいな…。

同じ高校3年生、またはちょっと歳上くらいの人達なのに皆肝がすわってる。

冬なのに冷や汗ダラダラでお腹がギュルギュルのあたしとは正反対だ。

あぁ…帰りたい。

気持ち悪い…。

指定の教室の前まで来たけれど入る勇気がない。

学校ごとのエントリーだからおそらく見知った顔ばかりだろうけど、それがむしろ辛い。

知らないところに放り投げられた方が良かったよ。


「うーー」


学校のテストならなんとかメンタルを保っていられたけど、やっぱり外部試験はまだ苦手だ。

どうしよう…。

なんかめまいがして来たような気が…。

ふわっと身体が浮き、バランスが取れなくてこのままあたし倒れるんじゃ…。


「しっかりしなよ、深沢明」

「えっ?…あ」


あたしは咄嗟に彼から離れた。

あたしが倒れかけたところを肩に手をかけて支えてくれていたみたいだけど、そんなことしてもらう義理なんてあたしと彼の間には全くないから。

そもそもテスト前だというのに人様に迷惑をかけるなんてご法度だ。

早く中に入って集中しないと。

あたしが教室のドアに手をかけた、

その時。


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