王子様のないしょ話 ~僕は初恋の彼女を溺愛する~
「どうしたの?王子様」

「どうしたの?……あ、……あなた……(ポッ」

 まだ言い慣れなくて、恥ずかしそうな様子で僕に『あなた』と呼びかける妻が恐ろしく可愛い!!!

 が、それは置いておいて!!!!

「すまない……。二人に、主に元ジャボットに言い忘れていたことがある……」

「そんなに、叫ばなきゃいけないことなんですか?」

 きょとんとする元シンデレラ。そうだろう、びっくりするよね。

「本来、結婚する前に伝えておかなければいけないことだった。でも、わざとじゃないんだ。……許してくれ」

「一体、どうしたんですか?」

「王子様ったら、大丈夫よ。お姉様はちっとやそっとのことじゃ、王子様への愛は揺らぎませんって」

 僕は目が泳ぐのを止められないまま、ああ、妻に目を合わせられないまま、わが家の真実を伝えた。
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