王子様のないしょ話 ~僕は初恋の彼女を溺愛する~
「王室は、今、貧乏だ」

「……はい?」

「王室には、今、金がない」

「………は・い?」

「せっかく嫁いできてくれたのに、あまり贅沢をさせてあげられない」

「……まあ」

「なん・で・すってえ?」

 妻はびっくりしてはいたようだが、おっとりと頷いていたのに対し、妹である元シンデレラは怒髪天を衝く怒りの形相になった。


「ちょっと、どういうことよ!貧乏?王様ん()なのに?ありえないわ!ありえない!!」

「まあ、でもお金がないものはしょうがないでしょ?」

「しょうがなくないわ!結婚してしまってから、こんな大事なことをカミングアウトするなんて、騙し討ちだわ!」

「それは、本当に申し訳ない。うっかり忘れていたんだ!」

「うっかりでは済まないわよ!!」
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