外商部御曹司は先輩彼女に最上級のロマンスを提供する
 外商部員と一般販売員に上下はないはず。  
 ネット通販が拡充した環境下、わたし達は接客というサービスの真価を問われていると肝に銘じ尽力する。
 しかし、百貨店の売り上げ7割を担う部門を率いるプレッシャーを抱えた彼にわたしは緩く映るのかも。

(弱気になるな! 目の前の売り上げ仕事をしっかりやるだけ)

 深呼吸する。
 そしてドアがーー開かれた。

「やっほ〜お待たせ、真琴ちゃん! 元気だった?」

 同時にわたしの目も開く。
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