『あなたを愛することはございません』と申し上げましたが、家族愛は不滅ですわ!






 翌日、王弟のルークがぞろぞろと騎士団を引き連れて、ハーバート家の屋敷にやってきた。

 国王はドラゴンまたはもっともらしい理由が見つからなかった場合、公爵と弟がグルになって国家を欺いたと処罰するつもりだった。証人のため、騎士は全て国王の近衛団だ。

 親友のハロルドは、渋い顔でルークを受け入れる。

「地獄の入口へようこそ」

「全く……俺まで巻き込むなよな〜」

 ハロルドはルークたちを中庭に案内する。王弟は軍靴の音が葬送の音色に聞こえたが、親友は涼しい顔をしていたので不思議に思った。

「皆様ぁ〜! お待ちしておりましたわぁ〜!」

 開けた空間には、乗馬服姿のキャロラインが満面の笑みで待ち受けていた。

「さぁさ、お立会い! これより我が家のおドラゴン様をご覧いただきますわぁ〜〜〜っ!!」

 彼女はひょいと軽快に馬に乗る。手袋をはめた手にはしっかりと太いロープが握られていた。それは、馬の手綱ではなく……、

「なんだこれは!?」

 ルークたちは目を白黒させる。ロープの先には、見たこともない無数の物体がぶら下がっていたのだ。

「イッツショータイム!」
< 105 / 132 >

この作品をシェア

pagetop