『あなたを愛することはございません』と申し上げましたが、家族愛は不滅ですわ!



「おとうさまぁ〜! おかあさまぁ〜!」

「おいけのほうに、いきましょう!」

「ぼく、タッくんと、いっしょに、およぐの」

「誰が泳ぐか、馬鹿者」

 レックスとロレッタが、手を振って大声で両親を呼ぶ。
 怒りっぽい姉も、泣き虫の弟も、最近はキラキラの笑顔ばかり見せるようになっていた。

 キャロラインが来てからの家族の変化。
 それはハロルドにとって、とても愛おしい変化だった。

「今行きますわぁ〜! お母様と、お池まで競争をしましょう〜!」

「ぼくが、かつんだい!」

「あたしよ!」

 双子はきゃっきゃと楽しそうに駆け出す。

「旦那様も、行きましょう?」

 キャロラインはハロルドの手首を掴んで走り出す。彼は彼女の手をぎゅっと強く握り直して隣を走った。

(今日なんて素晴らしい日でしょう〜!)

 キャロラインは改めて幸福を噛み締めていた。

 夫に子供たちにペット。
 大好きな人たちに囲まれて、今日も幸せ。

 ハーバート家の家族愛は不滅ですわ!






◆ ◆ ◆




最後までお読みいただきありがとうございます
厚く御礼申し上げます
2025/3/29 あまぞらりゅう


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