それらすべてが愛になる
最上階に着いたエレベーターを降りて、部屋の鍵を開ける。
ドアを開けるとスイッチを探す必要もなく、人感センサーが一瞬にして柔らかな光が玄関を照らした。
玄関に洸の靴はなく、リビングドアから明かりも漏れていない。
まだ帰っていないのだとほっとすると同時に、今日も遅いのだろうかと別の心配が頭を擡げる。
清流自身も働くようになって分かったことだが、経営企画の仕事は常に繁忙期といっても過言ではなく暇と言えるときが少ない。
加えて洸は経営企画の枠を超えて営業に同行したりと忙しくしていて、いつか体を壊すのではないかとひやひやする。
(とりあえず、帰ってくる前にお風呂に入ろう)
部屋にバッグを置いてから着替えを取って、バスルームへと向かう。
居酒屋に長居をしただけあって、服にも独特の匂いが染みついているような気がして、脱いだ服はまとめて洗濯カゴに放りこむ。
シャワーを浴びてドライヤーで髪を乾かしてからリビングを覗いても、まだ暗いままだった。
時間はもうすぐ二十三時半。
一旦自分の部屋に戻るかこのままリビングで待つか考えていたとき、キッチンカウンターの上の鉢植えが視界に入った。
マルシェで買ったミントの水やりは平日が清流、休日が洸の担当になった。あれから順調に育ったミントは青々と成長している。
(この鉢植えを買ったときに『ここを出ていかない』って答えたけど、嘘になっちゃうな…)
マルシェでのやり取りを思い出して、微かに胸の奥が痛む。
ドアを開けるとスイッチを探す必要もなく、人感センサーが一瞬にして柔らかな光が玄関を照らした。
玄関に洸の靴はなく、リビングドアから明かりも漏れていない。
まだ帰っていないのだとほっとすると同時に、今日も遅いのだろうかと別の心配が頭を擡げる。
清流自身も働くようになって分かったことだが、経営企画の仕事は常に繁忙期といっても過言ではなく暇と言えるときが少ない。
加えて洸は経営企画の枠を超えて営業に同行したりと忙しくしていて、いつか体を壊すのではないかとひやひやする。
(とりあえず、帰ってくる前にお風呂に入ろう)
部屋にバッグを置いてから着替えを取って、バスルームへと向かう。
居酒屋に長居をしただけあって、服にも独特の匂いが染みついているような気がして、脱いだ服はまとめて洗濯カゴに放りこむ。
シャワーを浴びてドライヤーで髪を乾かしてからリビングを覗いても、まだ暗いままだった。
時間はもうすぐ二十三時半。
一旦自分の部屋に戻るかこのままリビングで待つか考えていたとき、キッチンカウンターの上の鉢植えが視界に入った。
マルシェで買ったミントの水やりは平日が清流、休日が洸の担当になった。あれから順調に育ったミントは青々と成長している。
(この鉢植えを買ったときに『ここを出ていかない』って答えたけど、嘘になっちゃうな…)
マルシェでのやり取りを思い出して、微かに胸の奥が痛む。