それらすべてが愛になる
空港に着き、清流は久しぶりにスマートフォンを取り出す。
イタリアに行く前に予定していた、本来行くと決めていた場所へのルートを調べるためだ。
部屋を出た日、洸のマンションから乗ったタクシーの中でイタリア行きを急に決めて、成田空港へと向かってもらった。
そのときからスマートフォンの電源を切ってしまっていて、電源を入れるのは4日ぶりだ。
画面が光ると、通知欄が更新されていく。
(あっ……)
その中には洸からの着信やメッセージ、留守番電話の通知を知らせるものもあった。
その数の多さに驚き、一気に心が乱れる。
電話の着信履歴を開くと、四日前は数分置きに履歴が残されていた。そのことに気づくと、ぎゅっ心臓を掴まれたように痛み喉が詰まる。
洸が今どう思っているのか想像ができない。
こんな無責任な行動をした自分に呆れているだろうか。騙していたことに怒っているだろうか。まだ、心配をかけてしまっているだろうか―――
最後の履歴は二日前。
その日を最後に履歴はなかった。
それを意味するところを想像するのが怖くて、結局メッセージを開くことも留守番電話を聞くこともできなかった。
イタリアに行く前に予定していた、本来行くと決めていた場所へのルートを調べるためだ。
部屋を出た日、洸のマンションから乗ったタクシーの中でイタリア行きを急に決めて、成田空港へと向かってもらった。
そのときからスマートフォンの電源を切ってしまっていて、電源を入れるのは4日ぶりだ。
画面が光ると、通知欄が更新されていく。
(あっ……)
その中には洸からの着信やメッセージ、留守番電話の通知を知らせるものもあった。
その数の多さに驚き、一気に心が乱れる。
電話の着信履歴を開くと、四日前は数分置きに履歴が残されていた。そのことに気づくと、ぎゅっ心臓を掴まれたように痛み喉が詰まる。
洸が今どう思っているのか想像ができない。
こんな無責任な行動をした自分に呆れているだろうか。騙していたことに怒っているだろうか。まだ、心配をかけてしまっているだろうか―――
最後の履歴は二日前。
その日を最後に履歴はなかった。
それを意味するところを想像するのが怖くて、結局メッセージを開くことも留守番電話を聞くこともできなかった。