ChristmasLight*
「ハイこれ。あの時は話聞いてくれてありがとう……あと今も、助けてくれてありがと」

袋に入れたタオルハンカチを手渡す。

あと現物だけじゃ女としてなんなので、ちょっとした菓子折りを付けてみました。


「えっこんな丁寧にしてくれなくても……」

「いいのいいの!迷惑掛けた事に変わりないから」

「えーっちょっと何ソレ!」


少年の彼女?が覗き込む。
そして言い合いをする二人。

そんな二人を見て、まだまだ若いわねぇなどと思ってしまうわけで……

まぁあたしも一般的に全然若いんだけど。


「……でも、やっぱきちんとした人だよな、お姉サン」


少年は返された物を改めて見ながらそう呟いた。

「弘人サンが惚れたのも分かる」



「……?」



「え!?何今の発言!聞き捨てなりませーん!」

「うるせーなおまえは……」



どういう事なんだろう。

確かによくきちんとしてるとは言われるけど。




「あっもうこんな時間!早く行かないと待ってるよ!」

「おー、じゃあなお姉サン、俺達これで」

辺りはもう真っ暗で。

それでも少年の白髪は浮き彫りの様になっている。



「あのっ」


少しだけ呼ぶと、少年は足を止めてくれた。



「あたし……初めて会った時にね」


少年は、首を傾げる。





「君を、天使みたいだと思ったの」








きょとん としたのが手に取る様に分かった。



「あ……あああの、あたし……」


「ははははっお姉サンすげー事言うな!」


少年は笑って、たぶん会ってから初めて、快活な笑みを見せてくれた。


「お姉サン、きっと幸せになるよ」



すっと右の手の平を掲げて、少年は口にする。



「メリークリスマス」


盛大なツリーのライトが一斉に煌めいた。






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