ChristmasLight*
「で、同僚がぜってー完全制覇だとか意気込んでたからさ……なら適当に組み合わせに入って、後で適当に別れようって思ってたわけ」
「……それで、その相手がたまたまあたしだったって事?」
ならあたしは、適当の対象……だったのだろうか。
「……ッ」
やばい。
凄く……凄く嫌だ。
「……ぅ」
とうとう涙が零れてしまった。
「……」
弘人は困った様に自分の顔に手の平を当てている。
「違う、沙奈……それは最初の考えで、俺は自分でおまえを選んだよ」
「……?」
顔は上げられない。
今酷い事になっているのは分かっている。
「おまえはさ、なんつーか……気が利くだろ?」
これは、褒められている…のだろうか。
「合コンの時、おまえグラス見たりさ……飲み物いるかとか聞いたり、さりげなく空いた皿寄せたりしてて。大皿のもん取り分けるのは女子も結構やってたけど、他はお粗末だったから……」
「そ……そういうとこ、見てたんだ……」
「ああ……所詮コンパ目当てに行ってなかったからな。それで付き合うならこの子かなーと思って」
「ど……どうも」
でも、結局フラれてしまった。
「あたしがダメだった…理由を聞きたい……」
「……理由か」
ふと顔に添えられたのは、弘人のハンカチだった。
「おまえにはまるのが怖かったから…と、フラれるのが怖かったから……だ」