ChristmasLight*
「?……よく、分からないよ……」
ハンカチを目に添えながら顔を上げると、弘人はかなり困った顔をしていた。
「……沙奈の事、好きだったよ」
「…っ」
「付き合うって事はさ……まぁ遊びに行くわけだろ」
「…うん」
「それでさ……やばいなーって」
「??……何が?」
「だから……おまえが」
言って弘人は顔を逸らした。
耳が赤い様な気がするのは……ライトのせいなのかな。
「普通の商店街でもおまえはしゃいでくれるし……なんか色々……可愛いな……って」
弘人は眉間を顰めて手の平を口元に当てている。
照れてる時のポーズだった。
「弘人……」
「けど……」
ツリーは規則正しく点滅する。
あたし達はその度に、同じ色に染まっているのだろう。
「沙奈はクリスマスまでの彼氏が欲しかったんだろ……なら、シーズンが終われば俺はフラれるのかと思って」
「あ……」
「それでも仕方ないかと思った。おまえは俺を見てなかったから……俺に沙奈を落とせる気もしなかったし」
そうか。
自然過ぎて分からなかった付き合っていた頃。
弘人に対して盲目、だったあたし……
「で、俺的には駄目だった。日ごとに好きになってくのが分かって、このままじゃやばいって思って。だから今別れないと後がすげー辛くなる気がして……実行した」
それが……あの時のこの場所。
弘人の答え……