ハイスペ上司の好きなひと
藤宮に対して恨みはない。
飛鳥の気持ちが彼女に向いているからといってその矛先を向けるなんてお門違いもいいところだ。
ただほんの少し、嫉妬の気持ちがあるだけ。
それだけだ。
藤宮が飛鳥の気持ちを知っているかとか、昔本当になにも無かったのかなんて聞きたくもないし知りたくもない。
藤宮の事はこれまで通り、尊敬できる好きな先輩のまま思っておきたいから。
電子レンジの残り時間を無感情で眺めながら、そんな事を考え続けた。