ハイスペ上司の好きなひと



「飛鳥さん、私引越ししようと思います」
「……」


思っていたより驚いた表情をされた。

少しの間無言の時間が流れ、そして飛鳥がゆっくりと口を開いた。


「…急だな」
「突然すみません。実は昨日…」


そのまま昨晩母から電話があり、兄の結婚式のある6月までに新しい家を整えておかないといけない旨を話した。

一通りの説明を終えると、成る程なと納得した飛鳥が体の前で腕を組む。


「そういう理由なら古賀が急に引越しするなんて言いだすのも当然だな」
「散々お世話になっておきながら砂をかけるようですみません…」


お礼は改めてしますと言ったが、大したことはしていないからと拒否された。


「それより、新しい家は目星つけてあるのか?」
「はい。今日の昼に不動産屋に行ってましてそこで何軒か出してもらいました」
「なら俺も確認するからそれ見せてくれ」
「……はい?」



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