ハイスペ上司の好きなひと
「古賀さん、13時から来客入ったから応接室準備しておいてくれるか?」
「あ、はい!分かりました」
全体ミーティングを終えるや否や秋山から指示を受け、彼のスケジュールを開きどこの会社の誰が来るのかを確認して必要書類を準備する。
通常業務と並行しながら応接室を押さえて連絡を入れたり、来客用の飲み物を準備していたりするうちに昼休憩に入ってしまい、今のうちに部屋を整えておかねばと盆に諸々を載せて足を運んだ。
そして応接室のドアに手をかけようとした時、中から人の声がして頭を傾げた。
「おかしいな、午前中の使用はもう終わってるはずだけど…」
昼休憩として使われてるなら申し訳ないけれど退いてもらおうと思い少しだけ開くと、なんとも聞き覚えのある声が耳に入ってきた。
「私、飛鳥さんが好きです!」
うわあ…と自分のタイミングの悪さに頭を抱えた。
丁度七瀬が飛鳥に告白している現場に居合わせてしまったようだ。
それと同時に、七瀬の空気の読めなささにも頭痛がしてくる。
いくら昼休憩といえど、ここは会社であり事前にこちらが応接室の予約を取っていだのだから優先されるのはこっちの方だろう。
恋愛ごっこがしたいならそれなりの配慮をしろ配慮を。