ハイスペ上司の好きなひと
「っ!」
一瞬紫が緊張で息を呑んだのが分かったがそれを気遣う余裕は既に失われていた。
飛鳥は力抜くように言いながらほぼ勢いのままそれを突き立てた。
「はっ…、あ…!」
短い息遣いと共に紫の頭が反り上がり、よもや先程のそれで達してしまったのかと目を剥けば、紫は強く目を瞑りながら顔を背けた。
「…可愛い過ぎだろ、紫」
「!名前…っ、ああ!」
名前を呼んだ事で目が合い満足に思った飛鳥は再び動きをつける。
紫は顔の横についた腕を握りながら余裕なく喘いでいたが、名前を呼ぶ度に反応が良くなるのを知った飛鳥は執拗に何度も愛しい名前を呼んだ。
またも競り上がってくる快感にイヤイヤと紫は首を振るがそんな事は知った事では無い。
自身の限界を感じた飛鳥は無視を決め込み律動を早め、思うままに欲を突き立てた。
「んっ、〜っんんぅ!」
「っ…」
紫が声にならない声を上げたと同時、飛鳥も身体を倒して紫の体を抱きしめた。