ハイスペ上司の好きなひと
初めて目にする紫の姿に嬉しさと共に笑いが込み上げてきて肩を震わせていると、紫が首を傾げた。
「どうしたの?何か面白いことあった?」
「いや…紫ってお兄さんの前だと子供みたいだなって」
「え!?あ…そうかも…恥ずかしいな…」
途端にシュンと肩を落とす紫にフォローを入れる。
「誤解するなよ?可愛いって思っただけだから」
「っ!そ、それなら…いい、のかな?」
顔を赤くしながらそれを両手で覆う紫にゆっくりと近づいてそのまま抱き締める。
彼女の放つ安心するような優しい香りに癒され、そのまま食むようにキスをすれば甘い声を上げすぐに蕩けた顔を見せる。
「んっ…こう、く…」
キスだけで骨抜きになる蕩け顔も、行為中の余裕のない顔も今は全て自分だけのものだ。
付き合い始めた頃、紫は飽きられることを不安に思っていたようだがとんでもない。
あの頃よりもずっと、紫に溺れている。
叶うならばずっと側に置いておきたいし、誰の目にも触れさせたくない。
もちろんそんな事はしないが、それほどまでに彼女を愛している。
今後未来永劫、自分が心奪われ続けるのはきっと紫だけだ。
その確信がある。